COLUMN
ラウレス硫酸Naって何なの？ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸アンモニウムとの違いについて
2023.01.28
こんにちは！柏・松戸・流山で美容室を展開するhair Lanish（ヘアーラニッシュ）です♪
シャンプーなどによく含まれるラウレス硫酸Naですが、一体なんなのでしょうか？今回はこのラウレス硫酸Naと、それに似ている成分を解説していきたいと思います！
ラウレス硫酸Naとはなんなのか？
高級アルコールに分類される陰イオン（アニオン）界面活性剤で、高い洗浄力と脱脂力を持ち、泡立ちに優れているのが特徴です。ラウリル硫酸Naと同じように扱われますが、比較するとラウレス硫酸Naの方が残留性や皮膚刺激性が低いとされています。
また、皮膚刺激性やアレルギー性はほとんど無く、シャンプーなどの短時間の非連続使用として皮膚から完全に洗い流すように設計された製品において、安全性に問題のない成分であると考えられます。
ラウレス硫酸Naの効果
ラウレス硫酸Naには強い起泡性と洗浄能力が備わっており、石鹸などを泡立てる際にラウレス硫酸Naが入っているとテクスチャーが良くなります。陰イオン界面活性剤そのものに起泡性が備わっているのですが、特にアルキル鎖が炭素数12～14という物質の発泡性が強いことがわかっています。
この炭素数に該当するラウリル硫酸Naという類似した成分が有名ですが、この成分は硬水との相性が悪く皮膚刺激性の強いため、成り代わって多用されるようになったのがラウレス硫酸Naなんです。
どんな物に含まれているの？
主に洗い流す製品に用いられることが一般的です。代表的な例ではシャンプーやボディソープ、ハンドケアソープ、コンディショナー、カラーリング剤などの製品に使われることが多く、その中には赤ちゃん用の製品も含まれています。
強い洗浄力を持っているので洗顔料やクレンジング剤として使われることも珍しくありません。配合製品数の調査によると、1,200種類もの保湿化粧品の成分として採用されており、非常に万能で汎用性が高いという事がわかります。
ラウレス硫酸Naとラウリル硫酸Naの違いとは？
名前が似ている2つですが、洗浄力の強さと頭皮への浸透のしやすさが大きく違います。
ラウリル硫酸Naはラウレス硫酸Naより洗浄力が強く、その分頭皮への刺激が強くなっています。ラウリル硫酸Naの方が小さな構造を持つ物質のため皮膚に浸透しやすく、頭皮への刺激も強くなります。ラウリル硫酸Naは非常に強力な界面活性剤なので、洗い残し等があると頭皮が炎症を起こすこともあるようです。そのためラウリル硫酸Naはシャンプーの界面活性剤としてはほとんど使われておらず、代わりに多く使用されているのがラウレス硫酸Naなんです。
しかし、ラウレス硫酸Naは洗浄力が強くても毒性が高いわけではないので、現在シャンプーをすることによるラウレス硫酸Naの※経皮毒性はほとんど認められないと考えられています。(※皮膚から有害な物質が浸透して取り込まれること)
化粧品等のパッケージ裏面の成分一覧表を見ると様々な成分が含まれているのですが、それぞれの成分の原料を水に溶かす関係で、一つ一つの成分濃度はかなり低くなります。あり得ない量に日常的に触れるわけではないので、経皮毒を心配する必要はないということです。
ラウレス硫酸アンモニウムとは何が違う？
ラウレス硫酸アンモニウムについて
高級アルコールに分類される陰イオン(アニオン)界面活性剤で、高い洗浄力と脱脂力を持ち、泡立ちに優れており、皮膚刺激性が軽減されるアンモニウム塩での使用が増えています。ラウレス硫酸塩と同じように扱われますが、比較すると脱脂力や洗浄力は劣るもののラウレス硫酸アンモニウムの方が溶解性の向上や軽い泡が生成でき、なおかつ皮膚刺激性が軽減されているのが特徴です。
60年以上の実績があり、ラウレス硫酸Naと同様に短時間の非連続使用として皮膚から完全に洗い流すように設計された製品においては、安全性に問題のない成分であると考えられます。ただし、長時間皮膚に塗布する製品や状況下においては、安全性に問題があるといわれています。
ラウレス硫酸アンモニウムは非常に水によく溶ける物質で、洗い流す製品を通常の使い方をしていれば、皮膚に浸透するという事態にはなりません。そして皮膚には皮脂やバリア機能という有害物質から身を守る機能が備わっているので、経皮毒の心配はないようです。
ラウレス硫酸Naとは何が違うのか
ラウレス硫酸Naはラウレス硫酸アンモニウムより洗浄能力が高く、その分皮膚や毛髪に対する刺激も強い成分になっています。そのため、近年では洗浄力は劣るけれど刺激が弱いという点が評価されてラウレス硫酸アンモニウムの使用が増えています。
皮膚が弱い方や毛髪が傷みやすい方には不向きですが、反対に頭皮がべたつきやすい人には向いていると言えます。
まとめ
いかかでしたか？
ラウリルと名の付く成分たちは刺激が強いラウレスよりもさらに刺激が強いため、現在販売されている商品にはほとんど配合されていないようです。稀に微量だけ配合されている商品もあるので、購入する時は成分表示を確認することが大事ですね！
刺激に弱い方はアミノ酸系などのシャンプーを試すのもオススメなので、自分に合う製品選びの参考にしてみてください♪
アミノ酸配合のシャンプーについてはこちらで詳しく紹介されています♪↓
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