COLUMN
2020.04.02
こんにちは!柏・松戸・流山で美容室を展開するhair Lanish(ヘアーラニッシュ)です♪
猫っ毛でパーマがかからない!!とお悩みの方は多いですが、今回はそんな方のお悩みを解決していく記事を書いていきたいと思います^ ^
猫っ毛の特徴はなんといっても髪の細さ。髪の一本一本が細くて柔らかいのが特徴です。
そんな猫っ毛の髪は、毛髪内部のコルテックスと言われる、のり巻きでいうところのご飯の部分の層が少なく、メデュラと呼ばれるノリ巻きの具材の部分が存在しません!!
そのため髪にハリコシがなく、絡まりやすいのも猫っ毛の特徴です。
猫っ毛にはストレートのパターンもクセ毛のパターンもありますが、実のところ猫っ毛でなおかつクセ毛の髪というのはパーマとの相性はとても良いんです。
猫っ毛でパーマがかからないという悩みは、猫っ毛でなおかつストレートの髪の人。
これはハリコシがないところに起因すると思いますが、ストレート猫っ毛の人はせっかくコテを巻いてもすぐにとれて1日もたないというのも共通の悩みかと思いますが、要するに髪の形をキープする力が弱いということです。だからパーマをかけてもその形をキープできずに“パーマがかからない”という結果になってしまいます。
じゃあクセ猫っ毛の髪はなんでかかるの?と不思議になりますが、クセ猫っ毛はもともと形が付きやすい髪質で、逆にストレートに戻そうとする力が弱いわけ。
これが猫っ毛の中でもストレートの人とクセ毛の人でパーマがかからない明暗を分ける原因の部分です。
では、実際にパーマをかける時にどこの部分に薬剤を反応させてかけるかというお話ですが、これはのり巻きのご飯の部分に反応させて形を作っています。
コルテックスの中にあるSS結合というところにパーマ液を反応させ、一度その結合を切断し、ロッドに巻き付けた状態で再結合させることによって、カールがキープできるようになる、というのがパーマの原理です。
しかし、上記したように猫っ毛の髪はこのコルテックスの層がうすく、スカスカなイメージです。密度が足りない分SS結合で形を作ってもキープできません。
ですが、パーマが反応するのはキューティクル(海苔)でもメデュラ(具)でもなくコルテックス(ごはん)の部分です。猫っ毛の髪でもコルテックスがないわけではないので、“かかりづらい”ことは確かですが“かからない”なんてことはないのでご安心ください!!
ストレート猫っ毛にパーマをかける時はどうすればいいか?というのを以下に解説していきます。
まずはコールドパーマとデジタルパーマの違いについて説明していきたいと思いますが、上記したSS結合“だけ”を利用してパーマをかけているのがコールドパーマです。
昔ながらの“普通のパーマ”というのが1番イメージがつきやすいでしょうか。
それに対してデジタルパーマは巻いたロッドにコードを繋げて電気を流し、SS結合でカールを作るのと同時に熱の力も利用してカールを形成させていくのがデジタルパーマです。
SS結合でカールを作るのは“紐”で止めている状態。デジタルパーマは紐で仮止めした形にさらに“熱を加えて固めた”状態。みたいな感覚です。
要するに何が言いたいかというと【1つの反応】でカールを作っているか、【2つの反応】で作っているかの違いで、そりゃ2つの反応で作っている方が形も作りやすいし、持ちも良いですよね。
これがコールドパーマとデジタルパーマの大きな違いです。
あとは、再結合させるときの髪の状態の違いも大きな特徴で、コールドパーマは髪が濡れている状態で再結合させ、デジタルパーマは熱を入れるため髪が乾いた状態で再結合させます。
再結合させた髪の状態の時にカールが1番きれいに出るので、乾いた時にカールが出るデジタルパーマはご自宅での再現性が高いのも特徴です。
猫っ毛でストレートの髪にパーマをかけるなら、まず前提になるのがデジタルパーマじゃないとかからないということです。
ストレート猫っ毛はパーマが“かからない”んじゃなくて“かかりづらい”。そんな髪にパーマをかけるにはパーマをきつくかける以外に方法はありません。
しかし、コールドパーマのSS結合のみを使って強くパーマをかけようと思った時にできることは、パーマを巻きつけるロッドの直径のミリ数を小さくして本数を巻いてかけることだけです。
そういったかけ方をすれば“物理的にパーマがかかる”ところまでは出来ますが、小さいロッドを使用してかけているのでデザイン性を度外視するしかありませんし、濡れている状態ではパーマがかかっていますが、乾かすとカールがダレていってしまいますので、結局のところご自身での再現ができずに“パーマがかからない”という結果になってしまいます。
それを解消してキレイにパーマをかけるためには【2つの反応】を使う必要があるのと、“結合を切る”と“ロッドを巻く”行程が別々になっているデジタルパーマ特有の施術行程が大事になってきます。
パーマをきつくかけるためにまずはパーマ液を塗布して“強く”反応させ、一度流して反応を止めた状態でロッドを巻き、熱の力を使って固めていくという、2つの行程と2つの反応が、ストレート猫っ毛にパーマをかけるためのキーポイントになります。
ここまで読んでいただいたストレート猫っ毛の方達から「私はデジタルパーマも試してみたけど結局かからなかった」という声が今にも聞こえてきそうですが、それは髪質ではなく違うところに原因があります。
それは何かを断言しましょう!
【美容師の経験不足】
これ以外の何物でもありません。そして大事なところは“技術不足”ではなく“経験不足”です。ここでいう経験には実際に施術される方の髪を何回担当させてもらってきたかという要素も大きく影響してくるからです。
猫っ毛の方はその他の髪質に比べて傷みやすいという特徴があります。これはもともと一本一本が細いために絡まりやすいというところに起因します。
絡みやすいから摩擦でのダメージがどんどん蓄積して傷み、そこにカラーやパーマ施術することによってケミカルダメージによってまた傷む、というのが猫っ毛の方のダメージコントロールが難しいところで、美容師から見ると本来のダメージレベルよりも傷みがひどく感じる場合がほとんどです。
さらに、いつも担当させていただいている方なら施術履歴も全て把握できるので良いですが、これが初見のお客様だと履歴を辿るのも難しく、そういった場合に起こるのが毛髪診断のミスです。
髪はとても繊細なので、ダメージレベルを正確に判断するというのはベテランにとっても難しいのです。猫っ毛の髪は上記したように絡まりやすいという特徴があるため、ダメージレベルを高く診断してしまうケースがほとんどで、なおかつ“傷みやすい”という先入観に囚われていると、パーマ液の選定を弱く設定してしまいます。
そしてパーマ液塗布後に薬剤がどれぐらい反応したかをチェックする時も、もともとの髪が細いとこの【軟化操作】と呼ばれる作業がとても難しく、それが“もともとダメージが強い”という判断の上に成り立ってしまっているので、最終的に誤診断につながっていきます。
もうお分かりいただけたでしょうか。
ストレート猫っ毛にパーマをかけるためには普段よりも強くパーマ液を反応させないといけないところを、上記の誤診断をすることによって、実は本来反応させなければいけない割合よりも全然低いところでパーマ液の反応をストップさせてしまっているんです。
実はこれが「私はデジタルパーマも試してみたけど結局かからなかった」ことの全ての原因です。
デジタルパーマは、このような毛髪診断と軟化操作にさえミスがなければ、どれだけストレートで猫っ毛の髪質でもパーマはちゃんとかかります。
ただ、もちろんそれにはデメリットも含まれています。
ただでさえダメージが出やすい猫っ毛の髪に、パーマをきつくかけるという行程をこなさなければいけないので、施術後のダメージは強く出てきます。特に髪の毛の絡まりはかなり気になるようになってしまします。
また、ミディアム〜ロングの長さがある状態では、顎ラインから上で、髪の重さと頭でサンドイッチされる高さのカールは、パーマ自体はかかっていても、ご自身での再現はスタイリングのテクニックがないとなかなか難しくなってしまうのも事実です。
しかし、hair Lanishのオリジナルデジタルパーマ『プードルカール』であれば、これらのデメリットを大幅に解消させて、ストレート猫っ毛の髪にもくし通りを悪くすることなく綺麗にパーマをかけることができます。
「猫っ毛にパーマをかけるならプードルカールがおすすめな5つの理由」に猫っ毛との相性を詳しくまとめてあるのでぜひこちらも合わせてご覧ください^ ^
プードルカールは柔らかい質感のまま、ふわっと弾むような弾力のあるカールを形成できるのが特徴です。
その分、高い位置からのカールをご自宅で再現するのもやりやすくなりますし、なんといってもプードルカールは“抜け感”や“こなれ感”といったトレンドの質感を演出するのがとても上手で、それがストレート猫っ毛の髪にかけた時に最もきれいに発揮されるのです。
なぜプードルカールはそんな魔法のような仕上がりになるのか?その秘密は自社開発しているオリジナルトリートメントにあります。
この商品はプードルカールのために開発されたもので、デジタルパーマのデメリットを解消するために誕生しました。
デジタルパーマで髪の毛が絡みやすくなったり、硬くなったりしてしまう原因は、熱を与えることにより熱凝集という化学反応を起こしてしまうからです。
熱の力を使ってパーマのかかりや持ちをよくしてくれる反面、こういった副作用を残してしまうことがデジタルパーマのデメリットになってしまっていましたが、ここ数年の研究で縮毛矯正向けにこの熱凝集を起こさせない成分が発見され、それをデジタルパーマに特化して作ったのがこのオリジナルトリートメントです。
熱凝集を起こさない他にも、熱を利用して髪を補修してくれる成分や、コルテックスに浸透し、擬似的にカールを形成してくれる成分などを配合しているから、ストレート猫っ毛の髪質でもふわっと弾むカールを形成できるようになり、思わずふれたくなるような髪ごごちへと導いてくれます。
この商品はいわゆる“中間処理剤”といって、パーマ液を流した後、熱処理をする直前につけて施術をすることで最も大きな効果を発揮しますが、ホームケアとしてもお使いいただけるように成分を調整しています。
プードルカールを施術していただいた方にはホームケアとしてプレゼントさせていただいてますので、こちらを毎日使っていただくことで、常に成分を補給してくれます。使用量によって個人差はありますが、3ヶ月前後お使いいただける容量になっていますので、柔らかい手触りやかけたての質感を持続させてくれます。
■熱凝集を起こさない
5種の植物エキス配合
ショウガ根茎エキス、トウキ根エキス、シャクヤク根エキス、センキュウ根茎エキス、ジオウ根エキス
■熱を利用して髪を補修
γ-ドコサラクトン、カタラーゼ配合
■カールの形成を補助し、ツヤを与える
ヘマチン/リンゴ酸/13種のオーガニック成分(ホホバ種子油、オリーフブ果実油、ヤシ油、シア脂、ラベンダー油、べルガモット果実油、オレンジ油、グレープフルーツ果皮油、エンツビャクシン油、ニオイテンジクアオイ油、ハッカ油、ローマカミツレ油、ローズマリー油)配合
猫っ毛でストレートの方が抱える「パーマがかからない」というお悩みに関して、その理由とパーマのかけ方について解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
普段サロンワークをしていても、やはり多くの方が「デジタルパーマを試してみたけどやっぱりかからなかったから」という理由でパーマを諦めてしまうケースが多いように感じます。
でも、それでヘアデザインの幅を狭めてしまうのはすごくもったいないと思いますので、この記事を読んでもう一度パーマを試してみようかなと思ってもらえたら幸いです。
長く通っているサロンや担当してもらっている美容師さんがいるならぜひ相談してみてくださいね!美容技術もどんどん進歩していますので^ ^
もしお近くであれば、ぜひプードルカールをかけにhair Lanishへお越しくださいね♪